ハーブから広がるウエルネス情報サイト『ホーリーマガジン』

002_効果の鍵は人とハーブの関係性

効果の鍵は

人とハーブの関係性

この4月よりハーブティー ブランドを
スタートさせたセタユウジが
師匠である林真一郎に教えを乞いながら
ハーブ道を極めるための問答シリーズ。
話はハーブだけにとどまらず
よりホリスティックな視点から
人がストレスに打ち負かされることなく
心地よく快適に暮らすための鍵となる
さまざまなことを、
二人で探求していきます。

| 第2回 |

効果の鍵は、人とハーブの関係性

セタ

















セタ










セタ

 

セタ
 





 










セタ






セタ 


 







セタ















僕ね、尊敬する林先生と近しくなって、
この人本当にヤバイと思ったのが先生の
メールアドレスなんです。
loveherb.yashiha@…
(ラブハーブ・ヤシハ…)みたいな!
ラブハーブも強烈ですが
ヤシハってなんですか?

ヤシハはね、名前がハヤシだからヤシハ、
じゃなくて、実は深い意味があるの。
つまり、ヤシの葉っぱなんですよ。
ヤシの葉っぱとハーブ療法は切っても切れない関係なんです。
インドの伝承医学の“アーユルベーダ ”や、
インドネシアの薬草療法 “ジャムウ” は、
古来からその処方をヤシの葉に書き記していたの。
今みたいに紙もなければコピーなんてありませんからね。

どうやって書いたんですか?

ヤシの葉っぱを加工して木質化させたもの、
見た目は木みたいな感じだね。
それをロンタール、というんですが、
そこに小刀で書いていくの。
そこには秘密のハーブのブレンドや
治療法が書かれていて、昔は王族など限られた人の間で、
代々、伝承されていたわけです。
僕も実際、バリ島で本物を見ましたけどね!

歴史博物館みたいなところで?

いやいや、シャーマンですよ!

ええ、まだいるんですか?!

ええ、いっぱいいますよ。

ーーハーブって一体何ですか?

ハーブって何って?(笑)
それこそ日本メディカルハーブ協会では、
「香りがあって、生活に役立つ植物」と定義しているんだけど、
大事なのは、香りよりむしろ、生活に役立つってところですね。
人がいて、植物があって、それはメディカルだけじゃなくて
宗教的な場面もあり、それから洋服を染めるとかね、
なにしろ、人の暮らしがあって、そこに役立ってくれる植物、
それをハーブと言うんです。
だから日本語的には、
「有用植物」って言い方が近いんじゃないかな。

僕たちが「雑草」だと思ってるものも、
全部ハーブと言えるのか、やっぱりただの雑草という植物なのか、
そこは区分けがあるんですか?

あんまりい加減こと言うと怒られちゃうんだけど、
まあ、僕は雑草って全部ハーブだと思いますよ。

雑草という草はないというか、みんなそれぞれに
名前があるんだって話、ありますよね。

うんうん、植物学者・牧野富太郎のことばとして知られていて、
雑草も全部役割があるみたいな話で、
人間も同じくみんな役割を持ってると。
もう1つはね、それこそ最近は、薬草&ハーブというくくりと、
雑草&野草というのが、近づきつつあるんですね。
フランスでも、ハーブを栽培しながら、
同じように野草も取って食べるといった風に、近づいているの。

近づいている、とは、品種的な区分が曖昧になっている、
ということですか?

僕はハーブの立場だからハーブ側から見ると、
つまり、コーヒー → 紅茶 → ウーロン茶の順に、
カフェインの量が減っていく。
ハーブは基本的にノンカフェインだから、
もっとマイルドです。
メディカルハーブや薬草も、
昔はいわゆる医薬品分類の“センナ”など、
効能は強いんだけど強烈な品種もハーブとしてあったけれど、
だんだんハーブは穏やかに、
ソフトになっていったという流れがあるんです。

ーー漢方はどこに分類されるんですか?

漢方は強いです。生薬ね、漢方つまり生薬、
それは基本的に強いやつですね。

かつてハーブは人類の必需品だった

セタ






















セタ










 




セタ










セタ





セタ







セタ












セタ







セタ









林先生がおっしゃった言葉に
「白黒はっきりさせないと気が済まない人には、
ハーブは向いてない」と聞いたことがあり、
僕もそれは言い得て妙だなと思ったわけですが、
どういう意図でおっしゃったんですか?

それはね、ハーブが人の心と体に
どのように働きかけるのかという、メカニズムの話になると、
医薬品のようにはわからないことが多いんですよ。
さらに言えば、わからないのではなく、
すごいことが起きていて、驚きも多い。
しかし、なかなか理解されないジレンマがあるわけですが。
もう1つは、いろんな意味でね、グレーなところが多いんだよね。
作用で言えば薬のように明確には言えない、捉えられない、
何か凄いことがが起きるってことは分かっているんだけど、
その間にブラックボックス的部分が残るんです。
ハーブのメカニズムは今の言葉では語れない、説明しきれないの。
だから、はっきりした答えを求めるような質問がきちゃうと、
「もうちょっと優しくなりましょう」みたいな話なんですよ。
大枠で把握しておいて、と。
じゃないと白です黒ですなんて、
実は両方とも正解じゃない、というかさ。

逆に言えば、薬はそんなに白黒はっきりしてるんですか?

一応、白黒はっきりできてることに、立前上はなってるよね、薬は。
たとえば、このカモミールを飲んだら
穏やかになれますよと言いますが、
だけどそれはカモミールの側の責任を超えて、
こちら受け入れ側の状態もあるわけで、
そこは白か黒か決めらんないっていうことではあるんですよね。

ーーこっち(人間)の準備がいるということですか?

ハーブを飲む側の準備というか、
こちらの“ありよう”によりますよね。お互いの関係性です。
その瞬間瞬間の関係性で決まっていくから、
これはこう効きます、とは言えないですね。

関係性って、どういうことですかね? 
同じカモミールティーを飲んだ時に、
自分がそのことを、ポジティブに捉えてるか、
それとも懐疑的に捉えてるかとか。

まったくその通り、ピンポンですね。

ーー体調も影響しますか?

ありますね。期待感とかね。

あ! 僕、それはすごく大きい気がしますね。

そうそう、セタさんは多分、そこすごく理解してるよね。

ーーハーブは期待して飲むもの?

期待します(笑)
かつての僕のように、そもそもローズマリーは好きじゃないと
拒絶しちゃうとダメです。
あと薬のように飲むっていうのとも、
またニュアンスが違うというか。

ーープラシーボ効果?

プラシーボはあると思います。
でも、林先生がさっきおっしゃった方がしっくりきますね。
自分側に受け入れ体勢があるかどうか、
ハーブに対する態度にも関係するかと。
僕はすっかりハーブの世界にハマっちゃったんで、
受容体ができたというか、ハーブに開発されたような気がします。
最初は味もよくわからなかったのに、
微差な味わいを感知できる舌ができてきたっていうか。
だんだんハーブの面白さが分かってきたので、
だから皆さんにもぜひ、ハーブの世界を知ってください! 

ね、みんなに知ってもらいたいね。

それがこの『ホーリー・マガジン』の目的です。

いま、セタさんが「開発された」って言ったでしょ。
僕はこう思うわけ。
人間も自然のものじゃないですか、自然のものと自然のもの、
つまり生き物と生き物、みたいな話だから
成立するっていう感じを持ってるのよ。

確かに! ハーブティーを飲んでると、心地がよくて、
気持ちいい、納得感があることが、
ハーブティーを飲む理由かもしれないですね。
単純に味が美味しいとか、効能がいいだけじゃなくて、
ハーブを飲んでるとなんか無理がない、気分がいい・・・
ん〜、ハーブってどう体に効いているんですか? 

あは、ハーブはどう体に効いているかですか(笑)
つまりね、鍵と鍵穴なんですよ!

( 次の記事に続く )

この4月よりハーブティー ブランドを
スタートさせたセタユウジが、師匠である林真一郎に教えを乞いながら、ハーブ道を極めるための問答シリーズ。
話はハーブだけにとどまらず、よりホリスティックな視点から、人がストレスに打ち負かされることなく心地よく快適に暮らすための鍵となるさまざまなことを、二人で探求していきます。

| 第1回 |

ハーブは薬の生みの親

セタ 
僕ね、尊敬する林先生と近しくなって、この人本当にヤバイと思ったのが先生のメールアドレスなんです。loveherb.yashiha@(ラブハーブ、ヤシハ@…)みたいな!
ラブハーブも強烈ですが
ヤシハってなんですか?

 
ヤシハはね、名前がハヤシだからヤシハ、じゃなくて、実は深い意味があるの。つまり、ヤシの葉っぱなんですよ。ヤシの葉っぱとハーブ療法は切っても切れない関係なんです。インドの伝承医学の“アーユルベーダ ”や、インドネシアの薬草療法 “ジャムウ” は、古来からその処方をヤシの葉に書き記していたの。今みたいに紙もなければコピーなんてありませんからね。

セタ 
どうやって書いたんですか?

 
ヤシの葉っぱを加工して木質化させたもの、見た目は木みたいな感じだね。それをロンタール、というんですが、そこに小刀で書いていくの。そこには秘密のハーブのブレンドや治療法が書かれていて、昔は王族など限られた人の間で、代々、伝承されていたわけです。僕も実際、バリ島で本物を見ましたけどね!

セタ 
歴史博物館みたいなところで?

 
いやいや、シャーマンですよ!

セタ 
ええ、まだいるんですか?!

 
ええ、いっぱいいますよ。

ーーハーブって一体何ですか?

 
ハーブって何って?(笑)それこそ日本メディカルハーブ協会では、「香りがあって、生活に役立つ植物」と定義しているんだけど、大事なのは、香りよりむしろ、生活に役立つってところですね。人がいて、植物があって、それはメディカルだけじゃなくて宗教的な場面もあり、それから洋服を染めるとかね、なにしろ、人の暮らしがあって、そこに役立ってくれる植物、それをハーブと言うんです。だから日本語的には、「有用植物」って言い方が近いんじゃないかな。

セタ 
僕たちが「雑草」だと思ってるものも、全部ハーブと言えるのか、やっぱりただの雑草という植物なのか、そこは区分けがあるんですか?

 
あんまりい加減こと言うと怒られちゃうんだけど、まあ、僕は雑草って全部ハーブだと思いますよ。

セタ 
雑草という草はないというか、みんなそれぞれに名前があるんだって話、ありますよね。

 
うんうん、植物学者・牧野富太郎のことばとして知られていて、雑草も全部役割があるみたいな話で、人間も同じくみんな役割を持ってると。もう1つはね、それこそ最近は、薬草&ハーブというくくりと、雑草&野草というのが、近づきつつあるんですね。フランスでも、ハーブを栽培しながら、同じように野草も取って食べるといった風に、近づいているの。

セタ 
近づいている、とは、品種的な区分が曖昧になっている、ということですか?

 
僕はハーブの立場だからハーブ側から見ると、つまり、コーヒー → 紅茶 → ウーロン茶の順に、カフェインの量が減っていく。ハーブは基本的にノンカフェインだから、もっとマイルドです。メディカルハーブや薬草も、昔はいわゆる医薬品分類の“センナ”など、効能は強いんだけど強烈な品種もハーブとしてあったけれど、だんだんハーブは穏やかに、ソフトになっていったという流れがあるんです。

ーー漢方はどこに分類されるんですか?

 
漢方は強いです。生薬ね、漢方つまり生薬、それは基本的に強いやつですね。

かつてハーブは人類の必需品だった

セタ 
林先生がおっしゃった言葉に「白黒はっきりさせないと気が済まない人には、ハーブは向いてない」と聞いたことがあり、僕もそれは言い得て妙だなと思ったわけですが、どういう意図でおっしゃったんですか?

 
それはね、ハーブが人の心と体にどのように働きかけるのかという、メカニズムの話になると、医薬品のようにはわからないことが多いんですよ。さらに言えば、わからないのではなく、すごいことが起きていて、驚きも多い。しかし、なかなか理解されないジレンマがあるわけですが。もう1つは、いろんな意味でね、グレーなところが多いんだよね。作用で言えば薬のように明確には言えない、捉えられない、何かが起きるってことは分かっているんだけど、その間にブラックボックス的部分が残るんです。ハーブのメカニズムは今の言葉では語れない、説明しきれないの。だから、はっきりした答えを求めるような質問がきちゃうと、「もうちょっと優しくなりましょう」みたいな話なんですよ。大枠で把握しておいて、と。じゃないと白です黒ですなんて、実は両方とも正解じゃない、というかさ。

セタ 
逆に言えば、薬はそんなに白黒はっきりしてるんですか?

 
メカニズム的には一応、白黒はっきりできてることに、立前上はなってるよね、薬は。たとえば、このカモミールを飲んだら穏やかになれますよと言いますが、だけどそれはカモミールの側の責任を超えて、こちら受け入れ側の状態もあるわけで、そこは白か黒か決めらんないっていうことではあるんですよね。

ーーこっち(人間)の準備がいるということですか?

 
ハーブを飲む側の準備というか、こちらの“ありよう”によりますよね。お互いの関係性です。その瞬間瞬間の関係性で決まっていくから、これはこう効きます、とは言えないですね。

セタ 
関係性って、どういうことですかね? 同じカモミールティーを飲んだ時に、自分がそのことを、ポジティブに捉えてるか、それとも懐疑的に捉えてるかとか。

 
まったくその通り、ピンポンですね。

ーー体調も影響しますか?

 
ありますね。期待感とかね。

セタ 
あ! 僕、それはすごく大きい気がしますね。

 
そうそう、セタさんは多分、そこすごく理解してるよね。

ーーハーブは期待して飲むもの?

セタ 
期待します(笑)かつての僕のように、そもそもローズマリーは好きじゃないと拒絶しちゃうとダメです。あと薬のように飲むっていうのとも、またニュアンスが違うというか。

ーープラシーボ効果?

セタ 
プラシーボはあると思います。でも、林先生がさっきおっしゃった方がしっくりきますね。自分側に受け入れ体勢があるかどうか、ハーブに対する態度にも関係するかと。僕はすっかりハーブの世界にハマっちゃったんで、受容体ができたというか、ハーブに開発されたような気がします。最初は味もよくわからなかったのに、微差な味わいを感知できる舌ができてきたっていうか。だんだんハーブの面白さが分かってきたので、だから皆さんにもぜひ、ハーブの世界を知ってください! 

 
ね、みんなに知ってもらいたいね。

セタ 
それがこの『ホーリー・マガジン』の目的です。

 
いま、セタさんが「開発された」って言ったでしょ。僕はこう思うわけ。人間も自然のものじゃないですか、自然のものと自然のもの、つまり生き物と生き物、みたいな話だから成立するっていう感じを持ってるのよ。

セタ 
確かに! ハーブティーを飲んでると、心地がよくて、気持ちいい、納得感があることが、ハーブティーを飲む理由かもしれないですね。単純に味が美味しいとか、効能がいいことも大きいんですけど。それだけじゃなくて、ハーブを飲んでると気分がいい・・・ん〜、ハーブってどう体に効いているんですか? 

 
あは、ハーブはどう体に効いているかですか(笑)つまりね、鍵と鍵穴なんですよ!

( 次の記事に続く )