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『僕のお茶遍歴』_02ルイボスティー

| 第2回 |

ルイボスティー

人類が最初に飲んだハーブティー?

ルイボスが日本の一般のかた向けに流通したのは
およそ35年前くらいだと思います。
したがって数あるハーブティーのなかでも比較的、
新顔ということになります。
初めて輸入されたときは

生い立ちもわからず、謎のお茶でした(笑)。
ルイボスの産地はアフリカ大陸の最南端、
希望峰に近いシェダーバーグ山脈の周辺です。
一般にハーブは生命力が強いので移植が可能ですが
ルイボスはいろいろな国が自国での栽培を試みたものの
いずれも失敗しています。
もともとアフリカ大陸の先住民である

ホッテントット族のひとびとに
「不老長寿のお茶」として飲まれていました。
ルイボスにはルイボス特有の成分である
アスパラチンなどの抗酸化物質が含まれています。
ヒトの細胞と酸素が結びつくことを

酸化と呼び老化の本質が酸化です。
したがって酸素呼吸するヒトにとって
老化は不可避なのですがルイボスは抗酸化作用が強いため
「不老長寿のお茶」はあながち間違ってはいないのです。

さて、ルイボスは外見が針状で錆びたような色をしています。
ルイボスという名前はレッドブッシュ
つまり赤いヤブという意味なのですが
水色(お茶の色)がとても綺麗で
日本人にも飲みやすい風味であることから
普及が進んで現在に至っています。
ハーブにはエキナセアが
ほとんど免疫系の不調に用いられるように
ほぼ特定の目的で用いられるものと
緑茶のように健康茶として日常生活に溶け込むものがありますが
ルイボスは後者で現地ではアイスティーやミルクと混ぜたり、
粉砕してスィーツや料理に用いるなど多様な形で活用されています。

ところで人類発祥の地はアフリカ大陸、
なかでもアフリカ南部のボツワナの辺りと言われています。
したがってひょっとするとルイボスは人類が最初に飲んだ
ハーブティーだったかも知れません。
遠い記憶を頼りながら
このお茶を楽しんでいただければと思います。

この記事を書いた人


林真一郎

薬剤師 臨床検査技師 東邦大学薬学部薬学科卒業 調剤薬局や喫茶技術スクール勤務を経て1985年ハーブショップグリーンフラスコ開設 日本赤十字看護大学大学院、城西大学医療栄養学科非常勤講師 日本メディカルハーブ協会理事長 日本アロマセラピー学会理事 日本ホリスティック医学協会理事 著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』南山堂 『メディカルハーブの事典』東京堂出版 他多数


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人類が最初に飲んだ
ハーブティー?

ルイボスが日本の一般のかた向けに流通したのはおよそ35年前くらいだと思います。したがって数あるハーブティーのなかでも比較的、新顔ということになります。初めて輸入されたときは生い立ちもわからず、謎のお茶でした(笑)。ルイボスの産地はアフリカ大陸の最南端、希望峰に近いシェダーバーグ山脈の周辺です。一般にハーブは生命力が強いので移植が可能ですがルイボスはいろいろな国が自国での栽培を試みたもののいずれも失敗しています。もともとアフリカ大陸の先住民であるホッテントット族のひとびとに「不老長寿のお茶」として飲まれていました。ルイボスにはルイボス特有の成分であるアスパラチンなどの抗酸化物質が含まれています。ヒトの細胞と酸素が結びつくことを酸化と呼び老化の本質が酸化です。したがって酸素呼吸するヒトにとって老化は不可避なのですがルイボスは抗酸化作用が強いため「不老長寿のお茶」はあながち間違ってはいないのです。

さて、ルイボスは外見が針状で錆びたような色をしています。ルイボスという名前はレッドブッシュつまり赤いヤブという意味なのですが水色(お茶の色)がとても綺麗で日本人にも飲みやすい風味であることから普及が進んで現在に至っています。ハーブにはエキナセアがほとんど免疫系の不調に用いられるようにほぼ特定の目的で用いられるものと緑茶のように健康茶として日常生活に溶け込むものがありますがルイボスは後者で現地ではアイスティーやミルクと混ぜたり、粉砕してスィーツや料理に用いるなど多様な形で活用されています。ところで人類発祥の地はアフリカ大陸、なかでもアフリカ南部のボツワナの辺りと言われています。したがってひょっとするとルイボスは人類が最初に飲んだハーブティーだったかも知れません。遠い記憶を頼りながらこのお茶を楽しんでいただければと思います。

この記事を書いた人


林真一郎

薬剤師 臨床検査技師 東邦大学薬学部薬学科卒業 調剤薬局や喫茶技術スクール勤務を経て1985年ハーブショップグリーンフラスコ開設 日本赤十字看護大学大学院、城西大学医療栄養学科非常勤講師 日本メディカルハーブ協会理事長 日本アロマセラピー学会理事 日本ホリスティック医学協会理事 著書に『臨床で活かせるアロマ&ハーブ療法』南山堂 『メディカルハーブの事典』東京堂出版 他多数


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